官事務所の窓

秋のウンベラータ

昔友人からもらった観葉植物が、日光にも当てず水も滅多にやらないズボラな持ち主の性格に合ったのか、葉をつけたり落としたりしながら生きている。

14年もの間、貰った時のままの黒いビニール鉢でヒョロヒョロと伸びていたが、今年の6月にはいよいよ瀕死の状態になった。

諦めかけたけれど、最後のあがきで少し大きめの鉢を買い求め、植えなおしてみると…、

なんとあれよあれよと葉をつけ、その生命力を見せつける。

 

ほとんど葉の無かった細い幹は今では11枚もの葉を繁らせ、観葉植物だったことを思い出させてくれている。

 

今も元気だけれど、気付けば最近新しい葉が出て来ない。

 

夏の間、外に向かって旺盛な生命力を伸長したこの木は、秋を感じて今やその生命力を内に蓄えようとしているらしい。

 

中国の古典『黄帝内経』によれば、秋は気を内に収める季節なのだとか。

自然の営みに逆らわず、心穏やかに過ごしなさい、とのことらしい。