官事務所の窓

災害の中で

16日深夜、宮城福島震度6強の地震は揺れの大きさでは東日本大震災よりも揺れたかと思う、と宮城県の指導員の熊井さんは仰っていた。翌日は官足法教室だったけれど、全員が遅れずに来て開口一番「昨日の揺れはひどかった。器がずいぶん割れた。」などと話していたが、終わった時には「あんまり楽しかったから地震のことを忘れてた。」と言って帰られたそうだ。

オリンピックから時は進み、ロシアのウクライナ侵攻が始まってもう3週間にもなるか。ケタケタ笑って育つはずの小さな子供たちがわけもわからず親たちと引き裂かれあるいは酷くも殺されあるいは苦しみ泣いている姿に憤るも無力で、時は無情に過ぎてゆく。

その間にも世界にはミャンマー軍の力で抑圧された国民の、国庫に入る宝くじを買わないささやかな抵抗や、チベットの人々の沈黙の抵抗である焼身自殺や、ウイグルの人達の声なき叫びが進んでいる。

自分は無力だけれど、時折その痛みを想うことができる。

生きて、元気で、憤ることができる。

だから元気でいよう。

災害にもコロナにも負けず、丈夫なからだを持って。