官事務所の窓

トリアージ

医療措置をする上での優先順位…トリアージ、という言葉を耳にすることがある。

高齢者や持病のある人が重症化すると言われている新型コロナウイルス。

イタリアの死者の半分は介護施設で亡くなっているそうだ。

デンマークでも精神障害者施設での感染では、職員のみが医療を受け、障害者は施設に置き去りにされたとか。

障害者と健常者の線引きはできるのだろうか。

明日何があるかは誰にもわからない。

どんなこともお互い様

明日は我が身、ではないのだろうか。

戦場のような医療現場で医療者側の苦渋の選択がトリアージだ。

残る命の多寡で決める、高齢者よりは若い人を、体の弱い人よりは体力のある人を、

そんなことがどうか目の前で起こりませんように。

どの命の方が価値があるか、なんて誰にも選べないのだから。