科学の進歩
人間の細胞は60兆個ある、と長い間信じていた。
それが37兆個になったと知ったのは、毎日新聞の科学担当記者さんがTVで言ってた4、5年前。
あのノーベル賞の山中伸弥教授も約40兆個と仰るのであるから
科学の進歩とは過去の研究成果を塗り替えてゆくことでもあるのだろう。
コロナウイルスもやがて科学が勝利して良い薬が見つかるだろう。
そしてもしまた地球温暖化によって次なる感染症が流行っても、また新しい薬が…。
けれど科学はまだ私たち人間のことすら探求しつくしていないのだ。
何万年も生命を共にしてきた腸内細菌の数だって研究の結果年々増えてゆく昨今、
信じられるのはどうやら私たちは一つの生命体ではないらしい、ということだ。
「自分」の中にいるお客さん達に守られ、或いは鍛えられながら生きている
存在なのではないか、と。
たった一人で外と闘っている人なんかいない。
どんなに独りぼっちでも、ただ無心にその存在を守ってる数十兆個の細胞と
それを凌駕する腸内細菌たちがいるのだ。