官事務所の窓

3月11日に思う

今の空気はやや重い

東日本大震災のあった9年前にちょっと似ている。

9年前のこの日、はじめは何があったのかわからなかった。

ただ初めて経験する大きな揺れに驚き、

最初に飛び込んできた市川のガスタンク爆発の映像に、ゴジラか?と目を疑った。

津波に流される家や車、多くの命、が、現実とは思えなかった。

その後の福島原子力発電所の爆発は被災された方は言うに及ばず、

日本に住む多くの人々の心に、大きな影となって覆いかぶさった。

いつ終わるともしれない、始まったばかりのどうしようもない状況に、途方に暮れていたころ、

毎日絶え間なく入って来る情報に麻痺し、考える力さえ摩耗していたころ…。

問題が解決しているわけではないけれど、しおれた植物も水と光を得て生き返るように

とりあえずまた元気に生きている。

絆、という言葉があちこちで交わされたあの頃のように

今の状況の下、苦境にあっても助け合って乗り越えることができるよう

出来ることを少しでもやっていきたいと思う。