1月18日
数年前の大雪の日の翌朝、雪道を走っていた私に「危ないですよ!」と声を掛けてくれた人がいた。
「大丈夫!足を真っ直ぐ下に下せば転ばないんですよ!」と屁理屈をこねてその場を走り去った。
それだけのことだが、時折すれ違う度、あの人だよな、となんとなく気まずい。
一年ほど経ったある日、思い切って挨拶をしてみた。
「おはようございます。」に頷いてくれ、そのうち向こうからも声をかけてくれるようになった。
名前も知らないけれど、隣家の人でも交流のないこの東京で、顔を見れば声をかけられる人のいる幸せ…。
雪が降ると思い出す、嬉しい出会いの一つである。