官事務所の窓

所長からのメッセージ

平成21年7月10日
 世界から貧困は無くなる、と信じている人がいる。無担保低利で貧困にあえぐ女性たちにお金を貸し出すグラミン銀行総裁、ムハンマド・ユヌス氏だ。返済率は98%だという。ユヌス氏は言う。「世界中の人々が“貧困は無くなる”と信じれば貧困は無くなるのです。」
 聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは97歳。先日テレビ出演されているのを拝見した。一日18時間働き、運動も欠かさないという。今も10年日記をつけていて、先の予定を書くことによってこの日これをさせていただきますよ、と神様に誓約しているのだと、あくまでも前向きなのだ。
 もう歳だとか、あの人は特別だ、とか言うのは簡単だ。けれど、もしかしたら限界を作っているのは人の意識なのではないか、とも思わせられる。環境や思いや様々な要因から、のっぴきならない状況に陥ることはある。それはそれで人間には計り知れない深い意味があるのだろう。でももし本当に希望を持ち、それを心から信じ、求めるなら道は大きく開かれるのかもしれない。