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真剣に一ヶ月‼ 官足法で急性腎炎から回復!

佐々木直人(41歳 新潟県)

■無理がたたって体調不良

昨年12月に転職。慣れない仕事と資格を取るための勉強、そして父親の介護・見舞いなどが重なり、気づかぬ間に腎臓にダメージを与えていたようです。ご存知のように血液をろ過して尿を作るなど重要な役割を果たす腎臓は官足法において最重要の臓器です。とはいえ、腎臓が悪くなった時にどのように体に影響を与えるかは、普通は知らないですし、知らないことが幸せと思います。

 1月から仕事・学業・介護と走り続け、知らぬ間に過労が溜まり、父親の葬儀が済んだ4月中旬には腎臓はすでに能力ダウンしていました。元々、慢性腎炎を持病として持っているため、多少は気を付けていましたが、油断もありました。そして、あまり食べてない割には、何だか足がむくむなぁ、と思っていましたが、忙しい時には自分の体は省みないもの。体重も気づくと10kg増えていましたが、普段体重計に乗らないためにそれも気づかず。おしっこの回数・量ともに少なくなっていましたが、水分あまり取らないからそんなもんかな、と軽く考えていました。

 それでも毎日20分ウォークマットに乗る習慣は変わらなかったため、「ウォークマットに乗っているから、大丈夫だろう」と安易に考えていました。

■腎炎

 4月下旬、何だかさすがに体調がおかしいなぁ、と感じていたところ、大変なことに!男性器と陰嚢が3倍くらいに膨らんでいる!この時点で、腎臓がどうのでなく、「感染病か何かか!?」と考えてすぐさま泌尿器科へ。そこで診察を受けて初めて「腎臓機能低下により処理できない体液が足から徐々に溜まり、男性器、陰嚢の位置まで上がって来ているんだよ、と。放っておくとすぐに腎不全だから、すぐに大学病院行って。」と言われ大学病院へ。

 大学病院の診察の結果、急性腎炎で、やはり放っておくと腎不全とのこと。住んでいる場所を聞かれ、腎不全になった場合に透析のできるクリニックが近くにあるか聞かれる。「おぉ、すでに腎不全になることが前提の会話かぁ」と思う。頭の中では生活とか仕事とかいろいろ考えるものの、一番頭を占めていたのは、「ここ1、2年、ウォークマットに乗るだけで足としっかり向き合わなかった。ここは一つ、官足法でどこまで回復できるか試してみるか!?」ということ。ついでに、うまく回復したら官事務所に投稿しよう、と思っていました(笑)。

■真剣に足と向き合う

4月末 最初のころの足の写真。むくみがすごい。ウォーターバッグみたい。押すと凹んで戻らない・・・。(写真①、②)

クレアチニンは1.41(1回目はたしか1.6程度)。

 4月末のGW突入時から足もみを本気で行いました。

やることはシンプルです。「力強く、奥深く、満遍なく、針の隙間もなく、切腹するつもりで」ということのみです。腎臓が悪いから、などは考えず。ひたすら膝上まで揉み上げる。だいたい1日の時間は、ウォークマット20分、黒体にぎり棒(現在は生産終了)で足裏しごき30分、桐のG棒で脚部しごき30分、桐G棒の突起で足ふみ20分。このくらいが目安でしたが、時間に余裕のある土日はさらに1時間くらい追加していました。

■足と身体の変化

〇開始初日。黒体にぎり棒が恐ろしく痛い。本当に針で突いている感覚。しかし、ウォークマットは続けていたせいか、肺や肩の反射区などはさほど痛くない。内臓の反射区が満遍なく痛い。どこが腎臓などと考える余裕もなく、脂汗かきながらひたすら押す。あと、G棒での脚部も痛い。

〇開始3日。痛い。体も特に変化なし。

〇開始7日。痛い。しかし、肝臓、心臓の反射区あたりはほぼ痛みなくなる。免疫の反射区(胸部リンパ、上半身・下半身リンパ)もほぼ痛みなくなる。そして、おしっこの量がかなり多くなった。体重マイナス2kg。ついでに、全身の体調が良くなってきていることを実感。眠りが深く、朝すっきり起きられる状態になってきた。

〇開始10日。明らかにむくみが減る。尿の量がすごい。上半身のむくみはほぼなくなる。体重マイナス5kg。そして、黒体にぎり棒で足裏を突き刺(すように深く圧)した時の痛みも半分程度になる。

〇開始14日。むくみ消失。体重はマイナス10kg。いつも通りの体重に戻る。足もすっきり。ただし、腎臓の反射区やふくらはぎを押した時の痛みはそれなりに残っているので、油断せずに揉む。

〇開始28日。腎臓の反射区を黒体にぎり棒で突き刺(すように深く圧)してもわずかに痛みを感じるのみ。また、ふくらはぎもそれなりに柔らかくなった。

■二週間で浮腫消失、一ヶ月で正常値に

 この時、病院で検査するとクレアチニンは1.1程度…正常値。大学病院の医者いわく、「利尿剤、効いて良かったね~。クレアチニン正常値超えると、そのまま腎臓機能低下し続けていくパターンがほとんどだから、運が良かったね。」とのこと。利尿剤は最初の7日しか飲んでいません。官足法の効果が強く出てきたら、利尿剤飲んでいると尿が出すぎて脱水しそうだったのでやめたのです。

 ということで、腎臓機能低下から約14日でむくみ自体は消失。28日後の検査で正常値に戻っているのを確認しました。もちろん、腎臓の反射区に限らず、すべてを押したので、体調自体が良くなっています。

 そして、発症から4か月経過した8月に受けた検査でも、クレアチニンは0.99。バッチリです。

■痛い部分を探しながら足全体をもむべし

 指導員になってから8年経過しますが、こんなに必死で揉んだのは初めてでした。しかし、やはり必死になって満遍なく揉めば揉むほど効果はバツグンです。

 そして、今回かなり早く効果が出た要因として、発症前もウォークマット自体は欠かさず乗っていたことが大きいと思っています。ウォークマットのながら乗りでも最低限の足もみはできていたということでしょう。とはいえ、ながら乗りのウォークマットではおそらく無意識に痛い部分を避けますし、効果は弱い状態です。やはり、効果を出すためには痛い部分を探しながら、意識的に足全体を揉み上げていかなければならないと再認識しました。

■官足法は最高の血液循環療法

 今回の腎炎、とても勉強になりました。やはり、官足法は最高の血液循環療法であると。しかし、その効果を引き出すためには、基本のとおり「力強く、奥深く、満遍なく、針の隙間なく、切腹するつもりで」する必要があると思います。先日、指導員研修に参加してまだまだもみ方が甘いとわかりました。新たな発見を得て実力向上を図り、官足法の理念を忘れないようにするために、また、気持ちをフレッシュに保つためにも指導員講座などには少なくとも年1回は参加する必要があると思います。

そして、官足法は腎臓を治せること。

指導員として一つ成長できました。