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膝の「機能性神経障害」を克服 突然歩けなくなった姪っ子

  官足法指導員 T.M.
 2月上旬、姉から「娘が歩けなくなった。足もみで何とかならないか。」という相談の電話がありました。「病院へ行って」と答えようと思ったのですが、既に受診した後でした。
 経緯を聞くと、歩けなくなる数日前に高校の部活の競技かるた(百人一首)の練習中に左膝が「プチッ」と鳴ったそうです。そして数日後、授業中に突然左膝に力が入らなくなって倒れたとのこと。その日のうちに整形外科を受診しMRI検査を受けたそうですが、原因はわからず、精神的な原因が考えられると精神科の受診を勧められたそうです。同じ日に整骨院も受診したそうですが原因がわからなくては対応できないと言われたそうです。精神科もその日のうちに受診。「機能性神経障害」と診断され定期的にカウンセリングを受けるよう勧められたそうです。それから数日、学校では車椅子、それ以外では松葉杖で暮らしていて、官足法で何とかならないかとの相談でした。
 足もみの約束の日までにと「機能性神経障害」についてインターネットで調べました。すると症状の一つに「腓骨神経の麻痺」というのを見つけました。百人一首の姿勢は正座で膝を長時間圧迫します。これらのことから自律神経と膝からのアプローチで何とかならないかと推測しました。浜崎ふく子先生にもアドバイスを頂き、自律神経から歩けなくなる例や重点反射区などを教わりました。自分の推測と重なる部分が多かったのですが自信はなく、いずれ浜崎先生に見てもらおうという気持ちで臨みました。
 実際に足を見せてもらうと、動かない左足は力が入らないため、膝裏に手を入れて持ち上げてもぷらーんと垂れています。ただ、触れた感覚はあり、足をもむと痛みを感じていて完全な麻痺ではありませんでした。そこで先ずプチッと音が鳴ったという左足の膝の反射区を揉んでみました。硬くねっとりした感触で、とても痛がりました。少しもんで自分で膝を動かしてもらったところ、少しだけ膝が動きました。そこで更に強く、深くもみ込んでいくと、反射区が柔らかくなってきて、更に膝が動きました。「もしかして、立てる?」と立ち上がるよう促すと、立てました!歩けました!
 足をもんだ私自身がびっくりしたのですが、膝の反射区を5分ほどもんだだけでした。これだけではまた膝の反射区に老廃物が戻ってきて症状が逆戻りすると思い、両足裏から両足の膝裏までの反射区を一通りもんで、最後にもう一度膝の反射区をもみ込み、「階段の上り下りできる?」と促すとスイスイと上り下りできました。
 その場にいた全員がアルプスの少女ハイジの「クララが立ったぁ!」の気分でした。母娘は「あの松葉杖と車椅子の日々は何だったの?今度病院や学校に行ったら何て話せばいいの?」と、嬉しさと戸惑いが同時にやってきた様子でした。
 百人一首の姿勢から膝の血管や神経が圧迫されての症状だったのではないかと思いました。自律神経の影響もあったのだと思います。副腎の反射区をもんだ時にはとても痛がり、どす黒いあざもできました。
 その後、自分で足をもみながら普通に暮らしていますが、百人一首で膝をつく姿勢が長く続いたり、疲れが溜まると膝の反射区に老廃物が溜まるようで、時々膝が痛くなったり歩けなくなった時の前兆のような感覚になって連絡が来ます。お風呂で足が震え出し止まらなくなったと電話があったこともあり、電話越しにもみ方を姉に伝え、強く深くもむようにしてもらって震えが収まったこともありました。このようなことがあった後に足もみに行くと、決まって膝の反射区が硬くなっています。
 姪っ子の今年最大の目標であった7月の競技かるたの全国大会前に浜崎先生にみていただき、私には断言できなかった「全国大会に出ても大丈夫!」の声もかけて頂き、スッキリした気持ちで大会にも参加することが出来ました。
 今は自分で対処する方法を覚えてもらうことを目指し、症状の気配が出てきたときに時々足もみをさせてもらっています。これから先の人生の中でもこの症状の前兆を感じることがあると思います。そんな時に「大丈夫、自分で足をもめば治る!」という自信を持って自分の体と向き合っていってもらいたい。そういう願いを込めて伝えていきたいと思います。

(※2019年9月官足法ニュース掲載分)